地下に、貯める

5月25日には東京都の所管する環七の地下調節池、31日には和田と中野・弥生をつなぐ下水の貯水幹線、阿佐ヶ谷駅前に今年度完成する予定の下水道管にも、もぐってきました。

皆さんは、平成17年に起きたゲリラ豪雨を覚えていますか。わずか30分で100ミリを超える雨が降ったんです。杉並区では3000戸以上の浸水被害が発生しました。阿佐ヶ谷駅前は下水があふれてひざ上まで水につかりました。しかしこれらの貯水施設の整備で、それ以降被害は出ていません。環七地下調整池には、完成まで1010億円の巨費と20年の歳月が費やされました。また和田・弥生幹線も500億円、10年以上かけた大事業です。しかし、水害の被害を考えれば、必要な公共事業だと思います。もう一つ、驚いたのは地震の影響が地下の幹線には一切出ていなかったこと。地下は地震に強いんです。改めて、一日も早く電線の地中化をすすめなければ、と実感しました。

5月10日、13日 6月の議会に向け、被災地の支援状況、東京での影響などについて、東京都よりヒアリング。対症療法には限界があります。街そのものの防災力を高める街づくりが必要だと痛感しました。続いて、5月の16日から19日まで、連日、50におよぶ各種団体から、ご要望を伺いました。「電力の安定供給」「行き過ぎた自粛ムードの解消」「緊急融資制度の充実」「自家発電・省エネ設備への助成」など切実な声が聞かれました。普段、当たり前のように使ってきた電気や水が止まるかもしれない。それがどんなに不安か・・・。今回の震災で、改めて感じました。水や電気がなければ、暮らしは成り立ちませんよね。上・下水道は、東京都の最も重要な事業の一つです。