第二、第三、第四定例会の冒頭には必ず知事の所信表明があります。今日、11月30日の所信表明は、まず原発事故後のエネルギー問題について。「国の舵取りを担うべき政治が、どの程度の経済成長を望み、そのために、いかなるエネルギーを、どれだけ確保するかという国家の基本戦略を構築することもできておりません」との知事の言葉には、その通り! と痛感します。そうした議論がないまま、原発に賛成か反対かを決めることは無責任です。また、「被災地の厳しい現実を前にすれば、今、求められていることは、口先だけの励ましではなく行動」と断言し、安全性も十分確認し、情報公開も徹底した上で、宮城・岩手県からのガレキの受け入れを他に先駆けて行った姿勢は、知事らしいご決断であったと思います。「言うまでもなく、東京は日本の頭脳部・心臓部です。その果たすべき役割は、首都として国家の危機を乗り越える牽引役になることです。それゆえ、都は、ひとり東京のためのみならず、日本全体のためという大きな志を持って政策を展開していかなければなりません。」
知事の言には本当にハッとさせられます。
11月29日は、石原のぶてる代議士の秘書時代に担当していた、女性部「あいあい会」の東地区幹事の皆さんと久しぶりの幹事会。今回は、都議会議員として参加しましたが、なんだかまだスタッフ気分が残っていて、会の運営が、進行が、気になる気になる、落ち着かない落ち着かない・・・。立場は変われど、あいあい会の皆さんと心ひとつに、石原のぶてる代議士をこれからもお支えします! 里紗夫人にも会えてとっても嬉しかったです。翌日開催の西地区幹事会は、議会と重なり参加できず残念でした、クスン。
第一、第二分科会を終え、今日、11月14日は全体での決算審査。私は理事として交通局関係の質疑に立ちました。
まず都営地下鉄の安全対策について。現在は都営地下鉄の運行と電気の供給、信号などが別々に管理されています。都はこれを一つに統合する総合指令本部を構築中で、事故や災害などの際、迅速に復旧を行ったり、利用者により正確な情報を提供しようとしています。
また、ホームの安全対策について。利用者10万人以上の駅では、ホームドアの整備、またはどちらが線路側かを示す内方線つき点字ブロックを整備するとの国の方針に基づき、都営三田線に続き大江戸線でホームドアの設置を進めています。三田線では転落事故が全くなくなった例からも、ホームドア設置の効果は大です。痛ましい転落事故を防ぐためにも、一日も早くホームドアが整備されるよう検討をお願いしました。
11月11日、ものづくり議員連盟視察で都立産業技術研究センターに行ってきました。ものづくり産業の総合的な支援拠点として、先月の10月3日に業務を開始したばかり。従来の技術支援に加え、新たな設備や機器により、企業などから持ち込まれる様々な製品や材料の金属強度や疲労試験を行ったり、X線分析を行ったりもしています。最近は、放射線検査の依頼が多いとのことでした。中小零細企業にとっては自前で最新の検査機器を導入するのは、大きな負担ですよね。技術支援だけではなく、製品開発のための機器や場所も提供しているんです。企業や団体、大学などとの共同研究も進められ、新技術の開発が期待されています。この日は東京都工業団体連合会の皆さんにも同行頂きました。工団連の方からは、「民主党政権になって研究費まで削られているが、私は地磁気観測装置を日本各地に設置している。そうした研究調査活動はいつ起こるか分からない大震災のためにも重要な取り組みだ」と熱心なお話を伺いました。杉並区にはものづくり産業があまりないんですが、日本が誇る技術、特に小さな企業が持つ高い技術を結集して、世界と向き合うためにも、そうした企業を支援する東京都の仕組みが必要です。
11月8日。各局の政策委員会や予算説明、また公営企業決算特別委員会の総括質疑に向けた準備も入って、頭はますます大混乱。あっという間に、建設委員会の質問日になってしまいました。念願の建設委員会委員になって、初めての質問だったので、今回は建設局の事業について幅広く質問しました。
高度成長期に集中的に建設された社会資本は、今後10~20年の間に一斉に更新時期を迎えます。それらを維持するための費用が多額にかかれば、新規の投資もままならなくなってしまいます。そんな社会資本の維持について伺いました。都は最新の技術で耐久性を向上させ寿命を延ばすものと、新しく更新するものを区分するなど、バランスのとれた社会資本の維持・更新に努めているとのこと。
また身近な社会資本についても伺いました。最近、表参道の歩道橋を撤去するかどうかが問題になっているとの報道がされていました。私も歩道橋について、杉並の町会長さんから「利用者も少なく、狭い歩道をさらに狭くしている歩道橋は撤去すべきではないか」という相談を受けていました。そこで、都として歩道橋の撤去についてどう考えるか、また歩道橋の強度についてただしました。歩道橋は地震や風に強く、阪神・淡路大震災でも一つも倒れなかったとのこと。撤去については、利用者が少ない、通学路に指定されていない、近くに横断歩道があるなどが前提条件とのことでした。確かに、お年寄りは利用しなくなったとしても、子供たちが通学の際、車の多い道路を安全に渡るために必要な場合もありますよね。
それから、都道などの街路樹の根上がりについて。最近健康のためにウォーキングやランニングをする方が多くなりましたが、歩道には大きく育った街路樹の根が盛り上がって、つまずきやすい個所や水がたまりやすくなっている個所がたくさんあります。緑の維持管理と合わせて必要な路面補修をしっかりやって頂くようお願いしました。
最後は電線の地中化について。電線管理者や区市町村との連携について、また狭い道路での無電柱化に必要な技術革新について伺いました。都は平成20年度から、区市町村の無電柱化を支援しています。平成23年度は、11区3市がこの補助制度を活用して無電柱化事業を進めています。杉並区でも青梅街道の天沼陸橋から荻窪駅南口にかけてこの制度を利用し、無電柱化事業を行っています。また、区市町村の職員に対し、設計や施工の技術支援も行っています。
今回の質問を通じて感じたのは、社会資本の維持・更新、新規投資、高度防災化、バリアフリー化など、街づくりをバラバラではなく一体として行うことで、二重投資を防ぎ、効率的な街づくりをすることの重要性です。全容は委員会速記録をご覧下さい。
11月6日は、上高井戸町会のもちつき。
11月1日は、環境建設委員会。何が大変って、公営企業決算特別委員会の質問に追われながら、環境・建設委員会も同時にあるものだから、頭の切り替えがうまくない私にとっては、初めてのことだし大わらわです。
環境と言えば、やっぱり都知事が断行した排ガス規制、ですよね。規制が決まった当初は、何事も大きな影響の出ることはそうでしょうけど、多くの事業者さんにとって、大変なご苦労だったわけで、私も石原事務所にいた当時、苦情も受けました。でも都も積極的に支援し、事業者さんも東京の環境のためにって頑張ってくれて、みんなが本気でやったからできたんですよね。その結果、地元の方からも「環八の空気がきれいになった」との声をよく聞きます。実際、先日井荻トンネルを視察に行きましたが、煤(すす)の量はかつての半分くらいに激減してるんです。
そんな観点と、自分が大の自動車好きということもあって、いま都が取り組んでいる自動車の環境施策「エコドライブ」について伺いました。これはCO2が2割も減るという運転技術のこと。当然、多額な予算もかかりません。ぜひ広めていきたいですよね。興味のある方は議事録をどうぞ! もう一つ、ハイパースムーズ作戦ってご存知ですか? 混雑する交差点の信号を、時間帯によって信号の長さを変えるハイテク信号機に取りかえて渋滞を解消し、CO2を減らそうという画期的な取り組みです。東京都がこんなこともやってるなんて、知らなかったでしょ!